ウクライナで無人水上艇が戦果を上げています。米軍の無人水上艦も昨年、日本に初めて寄港しました。無人化とAI(人工知能)化は、世界の海軍にどのような影響を与えているでしょうか。5月に「軍艦進化論 ペリー黒船艦隊からウクライナ戦争無人艦隊まで」(扶桑社新書)を著した元海上自衛隊海将補の佐々木孝博氏は、日本も発想の転換を迫られる時が来るかもしれないと指摘します。
――世界の軍隊での無人化・AI化の流れはどうなっているのでしょうか。
米中ロ3カ国が先行していました。米国防高等研究計画局の元当局者が2018年、有人と無人の装備が混在して戦う「モザイク戦」という概念について説明しました。最前線に多数の無人機を展開し、少し下がった場所から有人機が指揮・統制して戦うというものです。
無人機は24時間365日…